私が, 学歴ロンダリング をした話をします。自己紹介はこちら!
それでは行きましょう!!
学歴ロンダリング とは
【 学歴ロンダリング 】とは、就活のために自身の出身大学よりレベルの高い大学院に進学することだそうです。
ここで重要なことは,「就職のために」ということでしょう。
すなわち,就職を有利に進めるために,出身大学より優秀な(ネームバリューのある)大学院に進学することをいうようです。
つまり、「行きたい研究室がある」など前向きな理由で出身大学よりもレベルの高い大学院に進学することは、本来は 学歴ロンダリング とはいえないのです。
私の場合は,大学院の学校選びに就職は一切関係なく,
・大学時代の研究を引き続き続けられる(指導してくれる先生がいる)
・通っていた大学よりレベルの高い大学院がいい
私の学歴ロダリングの理由
という2点の理由で 学歴ロンダリング を行いました。
冒頭でタイトルをひっくり返すことになりますが,
私の場合は,一般的にな意味合いの「 学歴ロンダリング 」には該当しないのかもしれません。
単に出身大学よりもレベルの高い大学院を志望し,実際に合格したという広義の「 学歴ロンダリング 」であればそれに該当します。
ですので,この記事では,広義な意味合い意味,すなわち「単に出身大学よりもレベルの高い大学院を志望し,実際に合格したという意味での「 学歴ロンダリング 」について,体験談をもとにご紹介します。
【 学歴ロンダリング 】の実体験
出身大学について
私の出身大学は,東京都内の偏差値40代前半の私立大学で,いわゆるFランク大学でした。
しかも,私は,その大学付属の中高一貫校の出身でした。
したがって,中学受験以降,入試のような大きな試験を経験せず,エスカレーター式の持ち上がりで大学まで進学してきたのです。
加えて,中高時代は全く勉強をせず,成績は最下位周辺を彷徨っていました。
一方で,大学時代に専攻した分野(学科)の勉強に楽しさを感じ,中学以降燃えたことのなかった「勉強の薪」に火がつき,メラメラと燃え始めたのです。
中高時代にろくに勉強をしなかったので,英語などの基礎科目の学力は皆無でしたが,専門科目をひたすら勉強しました。
大学時代はがむしゃらに勉強し,資格試験や研修も受けまくりました。
大学3年になり卒業研究に取り組み初め,これまで勉強してきた専門の知識が応用される楽しさを知り,「もっと勉強したい」,「より高度な教育を受けたい」と思うようになり,この頃から大学院の進学を考え始めました。
また,中学受験以降大きな挑戦をしてこなかった私は,レールに敷かれた人生をやめて,挑戦し,自分で決めた道を歩みたいと思ったのです。
大学院に行くと決めてからはより一層勉強しました。それが楽しかったのです。
また,これはFランク大学特有かもしれませんが,少し勉強すると,学年で上位の成績が取れるのです。
勉強した結果がすぐ成績に反映させることもモチベーションの維持に繋がったと思います。
最終的に大学は学科を首席で卒業しました。
大学院の志望理由について
冒頭にもお話しした通り,私の大学院の志望理由と大学院選びは
・大学時代の研究を引き続き行える(指導してくれる先生がいる)
・通っていた大学よりレベルの高い大学院がいい
の2点で考えました。
1点目については,出身大学に付属する大学院でも指導を受けることができました。しかし,より高度な勉強や研究をしたかったですし,何より,「いい大学」の称号が欲しかったのです。
それらを踏まえて,大学院選びをしました。
じゃあどこの大学院にしたのか。
自分の研究分野が研究できる研究室がある,国内で一番優秀な大学院を調べました。そこでヒットしたのが,「筑波大学」でした。
Fランクの自分が何を言っているんだ,筑波なんて夢のまた夢の話だろうと思いましたが,とにかく挑戦することにしました。
筑波大学以外は自分の大学院も受験しました。よって受験校は2校です。
筑波大学大学院の受験勉強をしていたので,自分の大学の受験勉強がスムーズに行きました。
大学院選びで重要なことは,合格できる可能性が1%でもあるか(実際には30%くらい)です。
「〜〜大学の大学院を受験する!」というのはその人の自由です。しかし,あくまでも目標は「合格」です。
大学院受験や志望校を口に出す以上,合格できないなら逆に恥ずかしいことになります。
ですので,「実現可能性」が重要です。
少し残酷ですが,受験は「合格」か「不合格」しかないのです。0か1の世界であり, 「頑張ったから合格」の制度はありません。
したがって,自分が成せる最大の努力をおこなった暁に「合格」を掴み取れそうか,そうでないかを真剣に見極める必要があります。
見極め方に関しては,これからご紹介します。
合格までの道のり
合格までにしたことを順に紹介します。
・体調管理
志望大学院の情報収集
私はまず最初に志望大学院の情報収集をしました。志望先の大学院のことであればどんな情報でも収集し,ファイルにまとめました。
情報は,大学院の公式サイトや研究室HP,大学教員の口コミ,在学生のSNS,大学院予備校の口コミや情報サイトなどから集めます。
収集に力を入れるポイントは下記のような事項でした。
受験科目(自分にできるか)
受験時期 / 出願時期
毎年何人が受験し,何人が合格しているのか(倍率)
合格者には外部進学者もいるのか
同じ専攻の大学生はどんな動きをしているか(できればコンタクトとる)
過去問の有無
特に,受験科目や受験時期,倍率を最初に調べることがおすすめです。
ここで,「実現可能性」を見極めます。
私の場合は,受験が1年後,受験科目は専門・英語小論文・面接の3科目でした。
勉強時間は1年ありますし,本気で頑張れば,手が届かないことはないのではないかと思い挑戦を決めました。
指導教員への相談
上記の情報収集の一部ですが,指導教員(指導教員でなくても信頼できる大学の先生)に相談しました。
大学の先生は,研究者ですので,先生同士のつながりが多くあります。したがって,口コミや評判などの情報を持っている可能性が大です。
また,大学の先生は,概ね博士号を持っているでしょうから,大学院経験者です。つまり先輩です。先生の大学院受験期はどうであったかなどの,有益な話をきっと持っているはずです。
研究室訪問
研究室訪問は重要です。こちらが「受験する!!」と決めても,受け入れる先生サイドから「無理!」という場合もあります。
したがって,早めに研究室訪問をしておくことをお勧めします。というのは,自分のやりたい研究とその研究室の研究分野が違っていたり,そもそも外部進学者を受け入れていない研究室もあるのです。
ですので,本格的な勉強に取り掛かる前に,研究室訪問での情報収集は必要であると言えます。
また,研究室訪問では研究室の先生が,定例ゼミに招待してくださったり,研究室に所属する大学院生と繋げてくれたりすることが多いです。
これができれば,情報収集は大成功に終わるでしょう。研究室の所属学生より情報を持っている人は存在しません。
自分が受けるものと同じ入試を受けていますし,過去問も持っているはずです。自分の直属の先輩になる可能性がある人です。
研究室訪問でこのような話が出なかったら自分からその旨話してもいいかもしれません(研究室の学生と繋がりたいこと)。
私の場合は,研修室訪問で研究したい内容を先生に伝えました。
「この研究であればウチで指導できると」説明され,「ゼミに参加してみたら研究室の雰囲気がわかるかも」と定例ゼミに招待していただきました。
そこで研究室所属の大学院生を連絡先を交換することに成功し,過去問をゲットしたり,入試情報を聞くことができました。
研究室訪問の詳細は別記事を用意してありますので,ご覧ください。
予備校へ通う
受験科目がわかったら,必要な科目を補う必要があります。
もちろん,大学の先生が教えてくれるなど,必要がない場合はここはスキップして構いません。
私の場合,英語が皆無でしたので,英語の授業だけとりました。
体調管理
体調管理は超重要事項です。
ただでさえ猛勉強して手が届くか否か,という世界線の挑戦で,体調を崩して数日ロスするわけにはいきません。
怪我などにも注意です。一方で勉強時間を作るために睡眠時間を削ることはお勧めできません。
この挑戦は長期戦です。どれだけコンスタントに,着実に勉強内容を定着させられるかが勝負です。睡眠を削って不規則な生活習慣にしな胃ことが重要です。
実際して良かったか
学歴ロンダリング の就職・研究的観点

結論から言うと,良かったです。
私自身,学校名で待遇や評価が変わる経験を何度もしてきました。
学歴を見ない採用なども近年はありますが,学歴至上主義・能力至上主義が拭えないこの現代社会において,学歴は重視されていることが悲しい現実です。
これは,その人の学力や受けてきた教育水準について,「学歴」が客観的に最もわかりやすい物差しだからです。
もちろんそれだけでその人の全てを判断することは決してできないですし,してはいけませんが,学歴という物差しによってによって,どのような教育を受けてきたか,教育水準を測るときにとはできます。
そして,その教育水準(質の高さ)はその人の能力に間接的に関わっているのです。
ですから,
「 学歴ロンダリング をしたい」と思い,また「 学歴ロンダリング が自分にとってメリットがある」と思う人はぜひ挑戦したらいいと思います。
一方で,
学歴ロンダリング がネガティブな意味で用いられていることもあるように,
目的や一貫性のないロンダリングはすべきではないと思います。
大学院は,勉強・研究の場です。
大学院に入る以上これらを全うしないことには,指導教員や他学生に迷惑がかかります。
単に「就職のために」,「名前だけで他はいらない」と思いような人は, 学歴ロンダリング はしない方が良いと思います。
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