国立国会図書館 遠隔複写サービス のやり方【2022年度版 筑波大院生の解説】

その他

今回は国立国会図書館の資料コピーサービスである【 遠隔複写サービス 】をご紹介します。

みなさんこんにちは。文系大学院生のえむきよです。

みなさんは,国立国会図書館をご存知でしょうか。一度は聞いたことがあるかもしれません。

国立国会図書館は、国会に属する唯一の国立の図書館です。国会法第130条の規定に基づき、国立国会図書館法により設置されています。

「議員の調査研究に資するため、別に定める法律により、国会に国立国会図書館を置く。」

国会法 第130条
国立国会図書館―National Diet Library
国立国会図書館の公式ウェブサイトです。当館は、国内外の資料・情報を広く収集・保存して、知識・文化の基盤となり、国会の活動を補佐するとともに、行政・司法及び国民に図書館サービスを提供しています。

日本国内で発行されたすべての出版物は、国立国会図書館法に基づき、国立国会図書館への納入が義務付けられています。従って,日本の本はすべてここにあるのです

建物は東京本館・関西館・国際子ども図書館の3つがあり,蔵書数は約2300万冊以上で日本一を誇る国立国会図書館です。  新館は地下8階。 気温22度、湿度55%を目安に保ち、本が傷まないように厳格に管理されています。

参考:https://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/outline/numerically.html

私は,大学時代,東京にある大学に通っていて,国立国会図書館が比較的近かったので,かなりの頻度で通い、勉強していました。書籍の閲覧席に加えて,自習席や食堂,売店などもあって,1日ここで思慮収集や勉強ができる環境が整っています。ちなみに,利用には利用登録が必要で,入館資格は18歳以上です

ここまで,国立国会図書館の紹介をしてきました。

国立国会図書館から見える国会議事堂

しかし,国立国会図書館は国内に3ヶ所しかなく,現地に行くことができない方がほとんどであると思います。(アクセス:https://www.ndl.go.jp/jp/access/index.html

そんな方に書籍のコピーを取り寄せられるサービスがあります。それが, 遠隔複写サービス です。

また,現地へ行ける方でも,往復の交通費や労力を考えたら 遠隔複写サービス を利用した方が良い方もいるのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが,今回は国立国会図書館の 遠隔複写サービス を利用したお話とその方法をご紹介します。

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遠隔複写サービス とは

遠隔複写サービス は、国立国会図書館に行くことなく複写(コピー)を申し込み、郵送又は宅配便で複写製品を受け取ることができるサービスです。(詳細はこちら)

ポイント

国立国会図書館の利用者登録をしている必要がある。

・利用には,「複写料金」「発送事務手数料」「送料」がかかる。(これらの料金を支払うための手数料もかかる)

利用登録

国立国会図書館の利用登録について説明します。

利用登録には下記の注意事項を確認する必要があります。

満18歳以上である。

「本登録」には、氏名・生年月日・現住所が確認できる本人確認書類が必要。

勤務先や学校等の住所では登録できない。

「本登録」であるか「簡易登録(旧インターネット限定登録)」であるかを問わず、一人が複数の利用者登録を行うことはできない。

国立国会図書館の利用登録にていてはこちら

また,オンラインでは,必要書類をweb上で提出し,登録をする流れになります。

利用登録が完了すると,下記のような,「登録利用者カード」を受け取ります。

この登録利用者カードで国立国会図書館に入ったり,書籍を借りたり, 遠隔複写サービス を受けたりします。

登録利用者カード

遠隔複写の対象資料

複写する資料は、国立国会図書館の所蔵資料と館内で利用できる電子ジャーナルです。
このうち、住宅地図、電子資料、録音映像資料(CD、DVD等)は、遠隔複写の対象外になります。

申込の上限

https://www.ndl.go.jp/jp/copy/remote/index.html

申込方法・手順

ポイント

直接申し込み

図書館等からの申し込み

遠隔複写サービス 直接申し込み

直接申し込みは,オンラインで行います。国立国会図書館のNDL ONLINEにて,上記で説明した利用者IDとパスワードを打ち込み,ログインします。

検索欄から取り寄せたい資料を検索し,詳細を開き,右下の遠隔複写を押します。

国立国会図書館オンライン

ここからが重要です。選択肢した資料のどの部分を複写してもらうか指定します

注意点

下記は私が 遠隔複写サービス を利用したときの控えです。

これは学術誌に掲載されている論文ですが,青字で書かれているように,発行年数を指定し忘れてしましました。あいにく,他の情報がありましたので,複写箇所を特定していただけましたが,今後注意したいと思いました。みなさんも気をつけましょう。

また,赤字で「表紙はございません」と丁寧に注意書きをしていただきました。

表紙がある書籍の場合は,その指定もした方が丁寧です。

詳細に記載することでトラブルの軽減にもつながります。

郵送の場合

所定の用紙に必要事項を申し込みの上,下記の住所に郵送します。(所定の用紙はこちらhttps://www.ndl.go.jp/jp/copy/remote/index.html

宛先

国立国会図書館関西館 文献提供課複写貸出係
〒619-0287 京都府相楽郡精華町精華台8-1-3

遠隔複写サービス 図書館等からの申し込み

近くの公共図書館や所属の大学図書館を通じて国立国会図書館の所蔵資料の複写を申し込み、複写製品を受け取ることができます。

お近くの図書館が当館の 遠隔複写サービス に対応しているかどうかは直接それぞれの図書館にお問い合わせください。

例えば,筑波大学の場合↓

アクセスは拒否されました

遠隔複写サービス の料金

料金表はこちら

今回私は,電子式複写(普通のコピー),紙冊子,白黒印刷,A4サイズでしたので,

印刷費:25円*10枚=250円

発送事務手数料:250円

消費税:(250+250)*0.1=50円

合計:(250+250+50)+送料(140円)=690円

支払い方法

複写を依頼した書類が送られてきましたら,一緒に請求書・振込用紙等が同封されています。製品をご確認したら、受取後20日以内に、金融機関又はコンビニエンスストアにて支払いをします。支払いに必要な手数料は、利用者の負担となります

 遠隔複写サービス 支払票

発送までの日時

申込み受付後、5開館日程度で発送します。ただし、複写箇所の特定に時間がかかる場合や、申込みが大量の場合などには、さらに日数を要することもあります。
また、お申し込みの集中等の理由により、お申込み受付から発送までに10日程度かかる場合がございます。お急ぎのところご迷惑をおかけしますが、あらかじめご了承ください。
なお、複写製品の到着日や発送日を指定することはできません。

遠隔複写サービス 資料

送られてきました。中身はこんな感じ。

私の場合は,7月8日オンライン上で申し込み

7月14日に複写完了メール → 7月19日到着(関西館 → つくば市)でしたので,

申し込みから手元に届くまで11日かかったことになりますね。

公式HPに表記があるように10日前後できました。

従って,早く資料が欲しい方は早めに申し込みをするのがいいですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。国立国会図書館の 遠隔複写サービス は,非常に便利なサービスです。

ぜひご利用ください!

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